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古の播磨を訪ねて~赤穂市編 その4

古の播磨を訪ねて~赤穂市編 その4
赤穂八幡宮

赤穂八幡宮

新年1月3日に、赤穂市尾崎の「赤穂八幡宮」に初詣にでかけました。先ず、お社の立派なたたずまいにただただ驚かされ、社務所を訪問しますと、中村権禰宜さんがおられ、色々とお話を伺うことができました。

権禰宜によると、神社の赤穂八幡宮由緒略記には、こちらのお社は室町時代の応永13年(1406)に、現在の地に勧請されたとあり、今のお社は、享保3年(1718)に建立されたと記されているようです。
現在、拝殿は、唐破風の上に千鳥破風を重ねた重層な入り母屋千鳥唐破風のけやき造となっていて、本殿は、平成15年に檜皮葺から銅板葺きに変えられました。

このお社は、赤穂義士ゆかりの神社で、大石内蔵助良雄(よしたか)の誕生を祝って祖父が奉納した絵馬、内蔵助公自筆の掛け軸やお手植えのハゼの木、貞享4年(1687)に寄進された石灯籠、妻りくの書状などが残っています。

また、秋祭りの獅子舞は殊に有名です。先ず、気性の荒い雌雄2頭の野獅子が眠っているところを、浅野内匠頭長矩公・大石内蔵助公奉納の太鼓の打ち出しにより覚醒させます。そして、目覚めた2頭の獅子の勇壮な道中舞いにより悪霊を払い清めながら神輿の前を進んで行くものです。
この獅子舞は、平成17年に兵庫県重要無形民俗文化財に指定され、昨年11月8日には、岐阜県郡上市で開催された文化庁主催の第57回「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会岐阜大会」に兵庫県を代表して出演され、その力強く迫力のある演技に、会場から大喝采を受けたそうです。

この話をお聞きして、筆者は平成10年10月25日に姫路市民会館で開催された第40回「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会兵庫大会」を思い出しました。筆者はその時の担当で、先ず、大塩天満宮の獅子舞に「大会の露払」の舞いをお願いし、兵庫県代表として御津町室津の賀茂神社に伝わる「小五月祭・棹の歌」を披露していただきました。
17年前、大塩と室津の皆さんには町を上げて応援していただいたことが、あたかも昨日のごとくよみがえって来て、感無量になった赤穂八幡宮初詣でした。